事業内容

概要

プログラムの全体像

本プログラムは、文部科学省の未来価値創造人材育成プログラム「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」達成のために創設されました。具体的には、プログラムは講座「DSデータ科学」として開講されます。 「DSデータ科学」には、大阪大学の既存の大学院等高度副プログラム「データ科学」に対応する6つのコース(+社会人対象の1コース)を用意し、受講生の専門分野に広く対応するものとなっています。「DSデータ科学」は従来の「データ科学」と対になり、座学中心の「データ科学」は主に広い視野を持つためのもの、「DSデータ科学」は実践的なプログラムという違いがあります。両方に登録し修了することも可能です。また、複数のコースを登録し修了することも可能で、異なった分野における固有の技術や概念を学び、データ科学の観点からそれらを見つめ直すことにより、学際的・俯瞰的な視野を獲得することができます。 選択必修科目A群はコース共通のコア科目で演習、実習、インターンシップなどが用意されており「DSデータ科学」固有の構成科目、選択必修科目B群と選択科目はコースの特徴を表す科目群からなっており従来の「データ科学」と共通です。

プログラムの背景・目的

「独り立ちデータサイエンティスト人材育成プログラム (DS⁴)」は、即戦力のデータサイエンティストを養成することを目指します。データ科学は、数学や物理学などのハードサイエンスの直接的な適用で解決できない課題に対するアプローチとして有効です。ハードサイエンスを無視するわけではなく、ハードサイエンスによる知識知恵を最大限活かすことで統計モデルを構築し、それをデータから検証するというのが一つの典型的なパターンです。また、我が国が目指す未来社会であるSociety 5.0 を実現するためにも、データ科学は経済を持続可能的に発展させ社会的課題を解決する道具として重要です。 本プログラムにおける成長の流れは以下のようになっております。
  1. PPDAC(Problem-Plan-Data-Analysis-Conclusion)サイクルに沿ってデータ科学を実践できるようになる。
  2. データ科学による意思決定や価値創造が可能となる。
  3. データを観ることの意味や分析のベースとなる統計理論が理解できる。
→その結果、即戦力のデータサイエンティストになることができる。

輩出する人材

様々な分野や場面において​
  1. 課題を発見し​
  2. データ科学的に解決の筋道をつけ
  3. 課題解決・価値創造に結び付けることができる​
人材を育成する。Society5.0型社会の実現に貢献し、社会的イノベーションを先導する独り立ちレベルのデータサイエンティスト。​ 具体的には以下の2種の人材を指します。

方法論主導型人材​

数理科学・統計学・情報科学を基盤とした学生で,様々な分野における応用的データ科学の方法を身に付けた人材。データ科学デベロッパー

実質科学主導型人材

諸科学における課題に興味を持ち実証研究を行っている学生で,データ科学の基礎および複数の分野のデータ科学の実践も身に付けた人材。データ科学パワーユーザ

連携・指導体制

本プログラムを担当する教員は、大阪大学の専任教員25名、連携校である滋賀大学の専任教員10名、同志社大学の専任教員10名、神戸大学5名、非常勤講師、産業界・地方公共団体等からの実務家教員です。
注) 参加校は大阪府立大学、関西学院大学、大阪工業大学、大阪経済大学です(2021年度時点)。